期間工はメーカー直接雇用となるので正社員登用制度がある

自動車メーカーや部品製造メーカーで導入されていることが多い期間工は、契約期間が定められた直接雇用の契約社員を指します。各工場の生産量に応じて正社員では不足する人数を期間工として広く募集し、生産量が落ちると予測された期間を契約満了月として契約します。そして、期間工として働いている期間は直接雇用となるので、福利厚生は正社員と同様に勤務先の工場の待遇に準じるわけです。また、期間工として長く働いて条件を満たすと正社員登用制度が用意されている工場が少なくありません。 派遣社員からは正社員登用試験を受けられませんが、期間工からは正社員登用試験に合格すれば中途採用として正社員になれます。ある程度期間工として仕事に慣れてから正社員登用試験経由で正社員を目指すことができるわけです。

派遣社員は契約期間満了後に空白期間が出にくい

契約社員として工場勤務を行う場合には、派遣元となる派遣会社と雇用契約を結んだ上で出向先の工場で勤務します。期間工とは異なり給料は出向先の工場からではなく、派遣会社から受け取り福利厚生に関しても雇用元である派遣会社が用意したものが適用される仕組みです。そして、派遣社員は契約期間満了後に別の派遣先へ移動することができるので、出向先の工場以外であっても派遣会社から派遣可能な仕事を契約期間満了時期に合わせて用意してもらえます。 また、同一労働同一賃金が法律により適用されるようになったので、派遣社員の給料水準が期間工を上回る派遣先が出てきています。派遣社員ならば仕事がない空白期間をなくしつつ、継続して仕事を用意してもらえる可能性が高いわけです。

期間社員とは、「期間工」「期間従業員」とも呼ばれ、主に製造業の工場等で期間限定(季節限定)の契約社員として働く労働者のことを指します。